地方の弁護士八面六臂・田舎の弁護士七転八倒

地方?田舎?の 熱血?血の気の多い?弁護士の生活と意見です

コロナとコロリと安倍と井伊

我が国の幕末、安政年間にも、感染症が大流行して大変だったと、日本史のお勉強を通じて、承知しています。

コロナならぬコロリことコレラの大流行です。

当時は、安政の大地震、安政の大津波、そして安政の大獄、と、大変なことが目白押しで、まるで、現代の、この10年間くらいの我が国の状況は、その再現では、とすら感じられる状況ですね。

 安政の大地震では、水戸の藤田東湖はお母さんの身代わりになって亡くなり、それによって引き起こされた安政の大津波では、ロシアから来ていたディアナ号は沈没してしまい、コレラと安政の大獄から挟み撃ちされた漢詩人梁川星巌は、安政の大獄で捕まえられる直前にコレラで亡くなってしまい、「シニじょうず」と言われた、と。つまり詩人だから「詩」に上手というのと、「上手に死んだ」との掛詞。(しかし、死ぬのが上手、なんて言うのがあるんでしょうかねえ。)安政の大獄の張本人大老井伊直弼は、吉田松陰だの、頼三樹三郎だの、橋本左内だの、梅田雲浜だの、その他その他その他、やたらと大勢の人々を大弾圧して命までを奪い、最期にはその反動で、自分が桜田門外の変で命を奪われてしまった。

 現代の我が国においては、如何に時の宰相の悪政がひどくても、国民に配布するマスクが小さすぎる上に髪の毛が付着して不潔でも、星野源さんの人気に便乗するやり方がずれてても、コロナウィルス対策が後手後手で国民の生命と生活を守れないぼんくらな宰相だと痛感しても、テロは許されないし、生命を奪うようなことはしてはならないと思います。

が、政治生命は奪って良いでしょう。「桜を見る会」で、刑事処罰相当と考えられる重大な疑惑がある以上、刑事被告人になってもらつて、有罪判決を受けてもらって、刑事罰を受けてもらって、良いと思います。

僕も「桜を見る会」疑獄問題で、内閣総理大臣安倍晋三君を刑事告発する一員に加わる所存です。